教材校正は、教員経験がある人にはとても相性の良い仕事です。
私自身も、教員を辞めてフリーランスとして教材校正の仕事を始めました。
でも、実際にやってみると──
**「教員経験があるだけでは不十分な部分」**があることにも気づきました。
教材校正に必要なスキルとは?
まず大前提として、校正には“ルール”があります。
そのルールの中心が「校正記号」です。
教員時代には使うことがなかったこれらの記号を、
教材校正の世界では“朱書き”で使うのが常識。
- 誤字・脱字の訂正
- 文字の挿入や削除
- 改行の指示
- 字の大きさや間隔の調整
- 句読点の追加
など、校正記号を使って紙面に指示を書き込みます。
校正記号の勉強方法は?
私は「日本エディタースクールの『校正練習帳② 校正記号を使ってみよう(ヨコ組編)』」という本を使いました。
これは実際に記号を使って文章を直していく練習ができる問題集のような本で、かなり実践的でした。
ネット上でも「校正記号一覧表」が出ているサイトがありますので、
まずはそれを印刷して、手元に置いておくだけでもかなり助かります。
国語力も必要です
校正の仕事では、**単なる誤字脱字だけでなく「文脈がおかしくないか」「どこをどう直せば伝わりやすいか」**も求められます。
- 漢字が不自然
- 言い回しが不明瞭
- 複数の意味にとれてしまう文
こういった部分を見抜いて、的確に修正提案するには国語力(読解・表現力)も重要です。
業務提携やテストの場でも校正記号が必要
教材会社と業務提携する際には、
- 履歴書だけで済む会社
- 面接がある会社
- 実技テスト(実際に校正する)を課す会社
…とさまざまです。
特に実技テストでは、「校正記号が使えるか」は基本スキルとして見られます。
事前にしっかり慣れておくと安心です。
まとめ
教材校正は、教員経験がある人に向いている仕事ですが、
“校正記号”という特殊なルールを理解しておくことがとても大切です。
- 校正記号の練習帳や一覧表を活用して勉強
- 国語力(特に文脈理解や表現の違和感を見抜く力)も必要
- 実技テスト対策にもなり、一歩抜きん出られる!
これらを準備しておけば、教材校正の仕事もスムーズに始められると思います。
次回は、教材校正をする上で必要な「道具・持ち物」について紹介していきます!
コメント