教員は授業だけが仕事ちゃう。
校務分掌(こうむぶんしょう)っていう裏方の仕事が山のようにあるんや。
4月の初め、先生たちに「はい、あなたはこれね」って役割が振られていくんやけど──
この校務分掌が、とにかく地獄やった。
なんでも屋の教員。授業以外の仕事が多すぎる
たとえば、「生徒指導部」「進路指導部」など、いろんな部署があって、
できる先生ほど重たい仕事を任されがち。
教材研究や生徒との関わりの時間が奪われて、
「ワイ、何のために先生になったんやろ…」って気持ちになることもあったで。
地獄その1:学年会計係
ワイがやった中で一番大変やったのが「学年会計」。
資料集、ワーク、技術の植物栽培セット…
教科書以外の教材って、学校でまとめて購入して、生徒にお金を請求するんや。
学年250人分。毎月集金。支払い遅れあり。転校・転入あり。
もうパズルゲームや。
しかも、三年間払ってなかった分を卒業前にまとめて払ってくる親もおったんや。
その分を教材業者にさかのぼって支払う…地獄か。
「教材研究よりお金の計算してる時間の方が長いって、おかしない?」
地獄その2:時間割係
もうひとつの地獄は「時間割係」。
全校39クラス×週29時間=1131コマ。
これを50人の先生に割り振るんや。体育は場所かぶったらアカン、
音楽は特別教室…
週2しか来ない先生もおるし、頭こんがらがるで。
第一案作って→ダメ出し→作り直し→またダメ出し。
4月の上旬は毎日徹夜レベルやった。
途中で産休・退職が出たらまた作り直し。
「これ、ワイしかできんのか?」って思った瞬間もある。
教員=授業+αの「α」が重すぎる
教材研究も、生徒指導も、行事準備もあるのに、
こういう校務分掌でどんどん時間と体力が削られていく。
「ほんまにこの仕事、先生がやる必要あるんか?」
何度もそう思ったわ。
最後に
先生たちが本来の仕事──子どもに向き合う仕事──に
集中できるように、校務分掌の見直しが必要やと思う。
せめて、事務の専門職をもっと入れるとか、
仕組みで解決できるところは、頼むから減らしてほしいわ。
コメント