やる人に仕事が集中する学校現場――“いい先生”のままで壊れていく前に

教員時代の記録

■ 公務員は仕事をしてもしなくても同じ給料

学校の先生って、仕事の量がめちゃくちゃ多い。授業に学級経営、行事、生徒指導、保護者対応、それに加えて部活動。ほんまに何役もしとる。

でもな、公務員って基本「成果給」じゃないんよ。たくさん仕事しても、手を抜いても、給料は変わらん。せやから、やる人とやらん人の差がどんどん広がっていく構図になってる。


■ 若い先生に仕事が集中する構図

若い先生はパワーがあるし、責任感もある。だから「子どもたちのために」って思って、つい色んな仕事を引き受けてまう。でも年配の先生になると、体力的にも厳しくなってきて、どうしてもセーブ気味になっていく。

子育て中の先生は仕事を減らしてもらってたり、逆に独身の先生に仕事が回ってきたり…。これが続くと、「なんで自分ばっかり…」って不満が溜まっていくねん。


■ 「優しい人」にしわ寄せがくる

「子どもたちのためやから」って断れない優しい先生に仕事が集中するパターンも多い。断る人は最初から断る。結果、やる人はずっと仕事しっぱなしになる。

夕方には退勤する人もいれば、深夜まで働いてる人もおる。能力の差とか、スピードの差もあるかもしれんけど、一番の問題は「構造の問題」やと思うで。


■ ワイもやる側やった。でも…

ワイも、学年のため、子どもたちのためと思ってよう仕事やってた方や。でも、やっぱり腹立つこともあった。仕事せん人、増やす人、文句だけ言う人…。ほんま参るで。

それでも、正直「このままずっとやっていけるんやろか」って不安はあった。年取って体力が落ちたら?このまま自己犠牲で働き続けるんか?…ワイが教員を辞めた理由の一つがこれや。


■ 自分を守ることもスキルやで

頑張ることは悪くない。でもな、「無理なもんは無理」って断る勇気も必要や。120%でずっと働いてたら、いずれ潰れる。断ることは、悪じゃない。

ほんまに子どもたちのことを考えるなら、元気な自分でいることや。自分が疲れ切ってて、笑顔も出せへんようになったら、ええ授業もできへん。


■ 最後に一言

「やらない人」が悪いんちゃう。「やる人」が潰れてまう構造が問題なんや。
自分を守る。時には、逃げることも必要。それが、ほんまの意味で「いい先生」やと、ワイは思うで。

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